前作の「とりあえずタナゴ竿」は、竹枯れが進むにつれて腰が強くなり、チビタナゴの釣り味を楽しむにはもう少し全体に細いものが欲しい感じがしていました。
Ver2. は3本つなぎ4尺でしたが、やや短かったので、もう一段を追加して、さらに長くなった分だけ先重りがしますのでカウンターバランス用のハカマをつけました。
ハカマの先端部をお箸握りで持つと5尺竿、場合によってハカマを握れば6尺竿、と3通りの長さで使えるように改善しております。
さて、今回の「けっこうタナゴ竿」は、Ver2.で紹介した「使えそうな穂先」を生かすことにしました。

しかしこの穂先でも、タナゴ竿としては先端が太すぎます。
ここはどうしても、グラスのトップを最先端にジョイントするのが一番でしょう。ということで、竹の外径1.5ミリのところで切断して、長さ350ミリの穂持ちとしました。
穂先はグラスファイバーの穂先を例によって、ドリルドライバーのチャックにくわえさせて、サンドペーパーで細く削り込みました。
この穂先の先端径は0.5ミリ、元径0.8ミリ、継ぎ口部径1ミリ、長さ250ミリです。
穂先の長さを長く(350ミリ)とらなかったのは、穂先が重くならないように配慮したからです。グラスファイバーは竹よりも比重がありますので、竹の太さと強度の限界から先の極細の部分だけグラスにしたわけです。
以前に書いたかと思いますが、カーボンは反発力が強すぎてグラスの柔らかさを得にくいために、今回も使いませんでした。

これが「けっこうタナゴ竿」の各段です。写真の解像度が悪いために実際より太く感じられます。
寸法は 、
・穂先 先径0.5 × 元径0.8 × 長さ25mm
・補持 先径1.5 × 元径2.0 × 長さ350mm
・3番 先径2.5 × 元径3.0 × 長さ350mm
・4番 先径3.0 × 元径3.8 × 長さ350mm
・5番 先径3.8 × 元径4.2 × 長さ350mm
・6番 先径4.3 × 元径5.0 × 長さ350mm
・袴 長さ390mm
元径が5ミリで7尺というのは、かなり華奢な竿ですね。
今回は、竿の焼き入れもしっかり行いましたので、十分に乾燥しています。
このハカマはVer2.用のものを、共用で使います。4番の竿にも、Ver2.の3番用ハカマが使えます。
とりあえず形ができましたので、調子を見るために試し釣りに出かけました。
2年仔のモロコですと穂先だけが大きくしなりますが、穂持ちはさほどしなりません。
この穂持ちは丸節竹ですので節の部分の目違いがあり、また極めて細いために、全体の節を抜いて肉厚を薄くすることはちょっとできませんね。
しかし、3センチ前後のタナゴですと、3番くらいまでしなり、けっこう良い感じです。そして、5センチ前後のタナゴになると、お箸持ちで竿を立ててもタナゴは水中で抵抗して上がってきません。
この時は、ハカマを握り直してフナ釣りのように釣り上げます。おお!っていう感じで、やりとりをしてそれから釣り上げるという釣りの醍醐味が楽しめました。
それと穂先が非常に柔らかく、また全体的に軟調子でしたので、フワーっと合わせて、フワーっと釣り上げるという釣りスタイルになりました。
鋭く小さい早合わせというヤマメ釣りとは別な、自然と流れるような「枯れたタナゴ釣り」スタイルが見えてきました。
以前の釣れてなんぼというスタイルから、楽しんでますか~という感じになってきましたね。鈍感な竿と仕掛けで釣っている人を見ると、「タナゴ釣りの楽しみはこれからだね」という感じがするようになってきました。
奥は深いのだ。
0 コメント:
コメントを投稿