2008年3月28日金曜日

目印が見えにくいかも?




←飛ばしウキスルスル仕掛けベクトル目印
 (画像は分かりやすいように拡大してあります)





 ようやく、タナゴ釣りのシーズンですね。


 『タナゴ釣り奥義』ご購読の皆様に、仕掛け自作用の素材として、ダイニーマ糸を少量ずつおわけしてきましたが、最近配布したのが細い4.5号をお送りした可能性があります。



 本来お送りしているのはSUNLINEのパワーダイニーマ採用糸「DEEP ONE」8号でしたが、誤ってYGKよつあみの超高強力ダイニーマ「磯ハンターライン」4.5号をお送りしたようです。

 水が澄んでいる時期はこのままでよいのですが、濁りがある場合には目印が見えにくいかもしれません。

 そのような状況も多いかと思います。その場合は、釣りウキ用の塗料、蛍光ホワイトで着色して下さい。目印が太くなり、見やすくなります。

 目印は視認性を考えて、最低でも3種類の仕掛けを用意しておくと、たいていの水況に対応できます。
 レギュラータイプと小型のタイプ、そして視認性重視型は糸がWつまり4本ヒゲタイプも用意しています。

 

ベクトル目印作成の注意点(1)

 (1) ベクトル目印の作成

   用意するもの

 ・極細ウレタンチューブ(大型の釣り具店で売っています)
 ・目印糸…ダイニーマがお勧め、太いほど見やすいですが鋭敏さが失われます。
 ・瞬間接着剤、またはマニキュア
 ・白色蛍光塗料(大型の釣り具店で売っています)
 ・2液混合型接着剤(セメダイン・スーパーなどで、5分硬化あるいは速乾タイプ)
 ・ハリスの切れ端0.2号程度10cm
 ・洗濯物干し(100均で売っている小さいのでOK)

 ベクトル目印の素材であるダイニーマをパイプに巻くのには、【巻き結び】をします。

 糸を両方の指先でつまんで、右の糸を軽くねじると輪が出来ます。
 出来た輪をつまんでおいて、もう一回同じようにやり、輪を2つ作ります。
 それを交差するように重ねて、締め付けます。
 結びこぶが出来ないので、すっきりと仕上がりますね。
 締めたあと、端を片一方にまとめて引っ張り、ごく微量の瞬間接着剤で固定します。

 付けすぎると、糸全体に染み込んでアウトです。
 結び目と反対側極微量付けると、結び目までしみていくので、それで十分です。
 仮止めという感じで、注意してつけてください。

 巻いた後で、パイプの長さを短くをカットすると楽に出来ます。
 最初から短いパイプにすると、やりづらくなります。
 3つ4つ巻いておいて、一度に作ってもいいですね。

 次に、釣りウキ製作用の蛍光白色塗料を結び目に塗って、オタマジャクシ型に成形していきます。

 糸が細い場合や、テトロン糸などで代用する場合は、糸の部分にも塗料をしみこませてかまいませんが、この場合は塗料を薄めにした方がパリパリに固まらなくて良いでしょう。

 これを乾かすには、洗濯物干しが使えます。100均で釣り用に一つそろえておきます。

 そのほかの作業にも、使いますので。

 上写真右は、水が澄む冬季用の小型ベクトル目印です。
 左は、番外編ですが、ウキと目印と、重り一体型のベクトル目印です。
 この目印は、単体でゆっくりと沈んでいき全層を探るのに適しています。
 タナゴのタナを調べる時に使います。

おもりの位置、風対策、全方位対応目印、素材について

 よくある質問をアップしておきます。 ご参考にしておいて下さい。


 Q:「全方位対応ベクトル目印」では鉛おもりの位置はどこになるのでしょうか?

 まさか、ベクトル目印や笠・針が全体としておもりの役目を果たすとか?
 (もしそうならは、風があるときはポイントへ送り込むのが難しいでしょうね)

 A:基本的に目印の下、なるべく目印と離さない方が良いですね。私はハリス止めを使いませんが、極小の完全ハリス止めを使う場合その重さだけでおもりはつけません。

 それというのも、おもりをタナゴが引っ張った瞬間に負荷がかかり、違和感を感じるものですから、おもりを引っ張る時は目印も変化する位置が良いという考えです。

 全くテンションがかからない場合は、魚もあわてて吐き出したりしないものです。
 おもりを引っ張ってから、目印が動くまでにタイムラグがあると、あわせが遅れます。

 ただし、流れが速い場合などは、餌が浮いてしまうこともありますので、ハリスとの結節点まで下げたりします。この位置調整は、一回の釣りの中で結構ひんぱんにやりますね。

 初心者の方は、つれない同じ仕掛けのまま一日中同じ釣りをやりがちですが、上級者は常におもりの位置とか、餌とか、流し方(ナチュラルドリフト、誘い)など、セッティングを変えて、状況変化に対応させています。

 仕掛けを軽くすると、止水では仕掛け全体が直線的にゆっくりと沈んでいきますので、江戸前のタナゴ釣りのような数釣りには、手返しが悪いと思います。

 寄せ餌で数釣りをすると、同じことの繰り返しとなり、私はあきてしまいます。
 ベクトル目印釣法は食い渋りのタナゴ、スレているタナゴ、冬季のタナゴに威力を発揮します。
 盛期の数釣りには、ウキをもう少し大きくして、オモリを重くしても良いと考えています。


 Q:ベクトル目印釣法は超繊細なので風に弱いと言うことですが?
   その対策法はどうしていますか?

 A:風対策ですが、タナゴ用の極小飛ばしウキを自作して、使っています。
   『タナゴ釣り奥義』30ページ写真にある赤い玉浮子がそれです。

 これは、釣り具量販店で売っている発泡シモリという発泡ポリエチレンのシモリ浮子素材(株式会社ハヤブサ)で自作しています。

 軽いものですが、穴に爪楊枝を差し込んで、カッターで形を削り、サンドペーパーをかけて成形します。これに蛍光塗料を塗り重ねたり、女房のマニュキアをぬったりして、皮膜を作るとけっこうな重さになります。
 直径は5~7ミリくらいです。何種類か大きさを変えて、持っています。

 この飛ばし浮子を使う時は、当たり浮子の上に小さな玉をつけておいて、下にさがって来ないようにします。
 このストッパーは連珠の目印と同じように一個だけつけます。

 飛ばしウキでは、上のストッパーはつけず完全フリーにしておきます。
 飛ばしウキは、当たりウキより先に流れたり、引っ張ったりしないよう、ラインメンディングをして、当たりウキにテンションをかけないように注意します。

 ただし、本当に風が強い日は、2個目印仕掛けで釣ったり、立ちウキ釣りにしたり、あるいは釣りに出かけないとか…。


 Q:目印の素材として記されているダイニーマに代用できる物はないでしょうか?
 釣具屋に行きましたら、あまりにも高額でした。
  (当たり前ですが、切り売りは無理でした)

 A:ダイニーマという釣り糸は防弾チョッキの素材に使われているもので、根ズレに強いことから、磯底モノの釣り糸にも使われています。

 『タナゴ釣り奥義』購読者の方で、ご希望があれば1メートルくらいカットして、無料でお送り致します。
 この糸は真新しいカッターでないと切れません。

 あるいはポリプロピレンのような水を吸収しない糸であれば、代用可能です。このダイニーマは水に濡れてもシャキッとしているので目印には都合が良いのです。
 ポリプロピレンの糸を使う場合は、白色蛍光塗料を塗ってシャキッとさせた方が良いです。


 Q:「全方位対応ベクトル目印」で笠にするメジナ釣りウキの浮き止め用ストッパーがありませんでした。
 それらしいのは浮力のない物ばかり。
 代用できる物があればお教えください。

 A:笠タイプのベクトル目印は作り方が難しいので、シンプルなタイプのものをお勧めします。これは、完成形に至る途中の派生型だとお考え下さい。

 シンプル イズ ベストです。単純な方がライントラブルが少ないし、盛期のタナゴは当たりが大きく、ベクトル目印の水平角が変化するので(芯のチューブ経が細すぎない限り)、それで上下の引きははっきりと分かります。

 それでも、真上から見た場合は、真下への当たりは見えにくいのですが、ウキが沈みますので、周辺視の極意で変化を鋭く察知して下さい。

はかない婚姻色、キャッチアンドリリース


 魚のいないタナゴ池から蚊が発生しないよう、隠れスポットにモロコを釣りに行きました。

 あちこち探り釣りをしていると、ウキが悠然と消し込んでいく。

 タナゴ竿が満月を描いて上がってきたのは婚姻色も鮮やかな大型のヤリタナゴ…
 魚体もきれい、婚姻色も鮮やか、元気がいい…

 5リットルポリタン魚籠に入れたものの、元気がよくて外に飛び出そうとする。
 手にとってじっくり見ることができないので、ビクの口をふさいで、しばらく他のポイントでの探り釣りを続けました。

 今の時期は産卵期なので、縄張り争いがあって、広範囲にタナゴが散らばっています。

 メスは産卵管が伸びて、オッとごめん! という感じ。

 不思議なことに、深いトロ場ではバラタナゴ、ヤリタナゴともにメスばかり釣れました。
 バラタナゴは集団で産卵するようです。
 ヤリタナゴは少なかったので、たまたま居合わせただけか…

 ところが、流れのある浅場などではオスばかり釣れます。
 どうも、あそこはバラ族(薔薇族ではありません)の産卵場所かも…

 で…先ほどの大タナゴ、のぞいてみると

 残念!婚姻色は消えてしまいました。
 露のごとく、はかない、のですね。

 こんなことなら、釣り上げたままじっくりと観察するなり(窒息する)、携帯で写真を撮っておけばよかった!
 とりあえず帰宅後、Capture Box (底面幅115ミリ)に入れて、写真を撮ってから、リリースしました。

「とりあえずタナゴ竿」の試し釣り


 我が家のタナゴ池で一冬超したタナゴたちは3月に丸秘ポイントに放流しました。

 「とりあえずタナゴ竿」を持参してためし釣り…
 果たして満月のようにしなるのか?

 「とりあえずタナゴ竿」はティッシュ一枚で大きくしなる。
 チビバラでもしなるはず!

 楽しめる!…と期待わくわく、仕掛けを投入するまでの時間が、一番楽しい時間ではないだろうか。
 果たして…(ポチャン)←実際には音を立てて仕掛けを投入してはいけません。
    ! ! ! !
  !!!!来た! !!
    ! ! ! !

 満月のようにしなるはずの竿、手首を大きく返すと!

 …あっさりと抜き上げていました。

 チョット物足りない…
 あっという間。
 牛のひと突き。
 ショートテール ←← ロングテールのやりとりと余韻を期待したのに

 生竹から速攻で製作した「とりあえずタナゴ竿」は、完成直後は腰がないようでしたが、一冬の間灯油ストーブで乾燥され続けた結果、シャンとした張りを身につけていました。
 部屋で蛍光灯の笠の上に置いておいた「とりあえずタナゴ竿」は、真下に置かれたストーブで十分乾燥していたのでしょう。重量も減り、さらに腰が強く感じます。

 長さが1.5メートルしかないので、結構軽いです。

 これだけ腰が強いのなら、もう少し竹の内側を削っても良いかな。
 それとも、この冬切り出した竹を使って、肉厚の薄いタナゴ竿を新たに製作しようかと考えています。

偽装タナゴ釣り師出現

 先日、近所の川の様子を見に行きました。

 そこで出会ったのは、怪しいタナゴ釣りの中高年夫婦…
 近づいて話をしてみると、
 情けなくなりました。

 私のタナゴ放流スポットには50歳代の日焼けした女性が陣取り、その10メートルほど上手にご主人らしき人。

 女性の釣り仕掛けを一目見て「とても釣れない…」と思いました。大きな玉ウキ。

 私が近づくと「ああ、釣れない!」と聞こえよがしにつぶやきました。

 私はそばを通り過ぎて、上手の男性に近づき、声をかけました。

 「どうですか?」
 「いや、遊びでございます…」
 「昨年末の大水で、タナゴはほとんど流されて、20匹釣ってモロコ19タナゴ1匹っていう感じでしょう」

 私は、今年に入ってからの釣り況を話してみましたが…

 「そう」 と、素っ気ない返答が返ってきただけ。

 何か変な応答で、何か隠しているような気がして川面を眺めると…

 隠してありました。
 ビンドウが足下に。

 網フタ付きのびくを覗かせてもらうと、10数匹のモロコとタナゴ
 釣れている様子は一向にありませんでしたが…。

 引き返して、女性の釣りをかいま見ると、やはり足下にビンドウがセットしてありました。

 私もようやく、事情が飲み込めました。この人たちは川小物釣り(初心者)のふりをしているだけで、 実際は、タナゴをビンドウで狙っているのでした。

  タナゴなどとても釣れない仕掛けで初心者のようでしたが、話の中で「良い魚は**匹しかいない」と、口をすべらせています。私が目視したのはバラタナゴでした。

 外道とされるモロコを大量に道ばたに捨てていく類の人たちだと思います。

 私たちがタナゴの保護に努力している一方で、千葉県内水面漁業規則に違反してビンドウなどの捕獲具を使う人が後を絶たないことに情けなくなります。

ジョレンで川の貝をさらっていく商売人?

 「とりあえずタナゴ竿」の試し釣りに出かけて、とんでもない話を耳にしました。

 ホームグラウンドの小川で釣りをしていると、地元の老人が話しかけてきます。
 大体は、昔はいくらでもタナゴがいたんだけどね…というもの。

 ところが、この話はびっくり!
 プロの漁師が使う大型の網付き貝掘り道具ジョレンで貝類をさらっているとんでもない人間がいた…というのです。

 何と、外房のハマグリ獲りで漁師が使っている間口30センチくらいの網付きジョレンでこの川の貝をさらっている業者らしきものを先日見たよ、というのです。

 川幅が2メートルにも満たない小川でそれをやられたら、イシ貝やカラス貝は壊滅的になってしまいます。
 後は野となれ山となれ、という商売人のやらずぼったくり行為に憤慨するほかありません。

 一部の釣り人マナーどころの話ではなく、お金になるなら何でも平気でやってしまう昨今の社会風潮に暗澹たる思いを抑える事が出来ませんね。困ったものです。

 そして、後日、車窓から、その「とんでもない光景?」を見てしまいました。

 駅に行く途中で、怪しい人物を目撃しました。
 磯釣り用の腰まであるウエーダーを履いた中年男性が、川に入ってなにやらやっているようなのです。

 小川の小物釣りで、腰までのウエーダーを持ってくる人はいません。
 ましてや、川の中をごそごそやっているのは釣りではなく、何かを採取しているのでしょう。

 私はしばし車を止めて様子を観察しておりましたが、後続の車の邪魔になるのでその場を離れましたので、それ以上詳しい事は分かりません。他の用事がなければ舞い戻ってきて、確認したかったのですが。

 県条例でビンドウなどの捕獲具の使用は禁止されていますが、漁業権の設定されていない小河川では、ジョレンの使用は法律違反ではないかもしれません。

 しかし…これでよいのか? 

目印と周辺視は達人の領域

 『タナゴ釣り奥義』の中で、「周辺視が重要だ」と解説しておりますが、
 15日の朝日新聞日曜版 「be」 ■life & science■ 日曜 ナントカ学 の中で、
 かの剣豪宮本武蔵が『五輪の書』の中で剣術の奥義の一つとして記している事を知りました。

 飛行機操縦の神髄も、全く同じだそうです。

 やることは違っても、達人の技は、同じ所に到達するようです。
 熟練のパイロットは着陸の時、滑走路の一点を凝視するのではなく、
「ぼーっと前を見ている状態」だといいます。

 タナゴ釣りでも、目印を凝視しているよりも、その周辺も含めて焦点距離も幅を持たせてゆったりとリラックスして見る事が大切です。

 この時の脳波の状態は精神活動が活発なベータ波ではなく、ぼーっとしたアルファ波の状態になっています。

 このような見方を、宮本武蔵は…「観の目つよく、見の目よわく」と『五輪の書』に書き残した!

 ズバリですね。

 私はこの周辺視をヤマメ釣りで身につけました。
 およそ7~8メートル先の毛針を見失うまいと、それに注意を集中していると、いきなりヤマメのアタックに遭遇しあわてて合わせても遅すぎる!

 釣れなくて集中力がとぎれ、ボンヤリと毛針を流していると、岩陰からヤマメの走るのがキラリと見えて、反射的に合わせるとドンピシャ!

 あるいは、川底から浮上して毛針をくわえて反転するのがスローモーションのように見えたり…

 そのような経験から、「見の力よわく、観の力つよく」見るようになり、ポイント周辺の水面から川底まで見通すような見方が出来るようになりました。

 スレたタナゴは、落ちてくる餌を見送って、間をおいてから底にある餌を反転して口にくわえる事が少なくありません。

 目印周辺の底でヒラをうってキラリと光った瞬間に合わせると、がっちり口の横に鈎掛かりします。
 目印に集中しすぎると、このような瞬間に合わせが遅れてしまいます。

 小粒の餌で、早合わせを基本とする私の釣りでは、周辺視は「奥義その1」に挙げられる技だと思います。

発見、露出根から生える細い竹

 穂先にぴったりの細い竹を前回紹介しましたが、どうやら正体は女竹ですね。

 昨日、タナゴ池を掘り始めて、一息ついていると、崖の上から伸びてきている女竹の露出根の所から、細い竹が何本も立ち上がっているのを発見しました。
 鍾乳石のように中空に垂れ下がっている根ですので、土壌からの栄養吸収がなくて、大きく育たない痩せ竹なのでしょうか。

 いずれも枝のように細く、あるいは枝そのものと言っても良いかもしれません。
 根から一本立ちしていますが、根を幹と見立てた場合は枝ですね。
 前回の穂先竹は、地表に露出した根から立ち上がったもので、竹の葉で根が隠れていただけ、という感じです。

 掘りかけの池ですが、今朝見ると、何と!
 部屋で本を読んでいると、窓の外から鳥の羽音が響いてきました。
 外を見ると、数羽の鳥が水浴びをしているようでした。
 タナゴ水槽の中で水浴びしているのかと驚いて、裏庭に回ってみると…

 なんと、掘りかけにしてあった所に水がしみ出して満杯状態になっていました。
 …池になっていたのです。
 その池に野鳥が集まってきて、水浴をしていたのでしょう、一部の水が濁っていました。
 それでなくとも、我が家の猫がタナゴ水槽で水を飲んだりしているのに、今度は野鳥も水浴び…

 タナゴを放しても、驚かされ通しになってしまうかもしれません。

 それにしても、水が満杯になってしまって、深く掘るのが難儀になることが予想されます。

 でも、水は自然にわいてくることが分かったので、水不足の心配はなくなりました。

 何とか掘り終えた池は、その後雑草が生えて、古池風になってきましたね。

 台風の直後なので、タナゴ池には竹の葉がたくさんたまって、浅く見えるほどです。
 モロコが卵を産み、新子が数十匹ふわふわと泳いでいました。
 ごらんの通り、雑草(ほとんどがドクダミ)に覆われています。

か、カワセミが…いや、ヤマセミが…

 タナゴ池の方から何やらしきりに鳥の羽音が聞こえてきました。

 そっとカーテン越しに覗いてみると、何と!
 カワセミがタナゴ水槽に飛び込んでいました。

 昨日、餌をやるためにガラスのフタを開けて、少し開放的にしておいたままだったからです。
 暖かい日は、落ち葉の下に隠れているタナゴが水槽の中上層をのんびりと泳ぎ回っています。
 それを急襲していたのです。

 ガーン!
 タナゴが危ない。

 よく見ると、カワセミではなくて、ヤマセミのようです。

 裏庭に回って、タナゴ水槽を覗いてみると、死んでいるタナゴ2匹、弱っているタナゴ3匹…
 完璧にまずい。

 タナゴ池は浅いままだし、たとえ深くともヤマセミに狙われたら、全滅する。

 葦などが生えて土手がボサになれば隠れ家ができるが、それまでは放流ができない。水洞窟の隠れ家予定地は、掘ってみると池よりも高い位置にあり、石灰岩の入り口を掘り下げないとつながらない。

 ツルハシでも使わないと、この作業ははかどらないでしょう。

 というわけで、我が家のタナゴたちはヘッダー写真の「隠れタナゴ釣り場」に放流してきました。

 仲間たちがいなくなってテリトリーはあちこちあるので、そこで繁殖してほしいものです。

 暖かくなったら、3度目の勝負をしたいと考えております。 過去2度も釣られて、相当に用心深くなっているでしょうから、駆け引きが楽しみです。

タナゴ池計画その(2)


 水源窟の入り口は重量ブロックとコンクリートで塞がれており、塩ビ管の先に蛇口がついています。
 水落口の下は水深25センチの水たまりで、最初はここにタナゴを放流しましたが、
 大雨が降って、前ページ水色の太矢印の水路を通って、道路の側溝に逃げてしまいました。

 この側溝は300メートル先で、タナゴ釣り道場の小川の上流に通じています。
 現在は、水たまりにプランターを埋め込み、水抜き穴で水位調節をしてタナゴを飼育しています。

 次の写真は、タナゴ池予定地の水路部です。崖の下の方にトタンで塞いでありますが、水洞窟があります。


 地表よりやや低い位置で、常時水がたまっています。
 鳥などの水浴場となったりしていましたが、私の部屋のすぐ前にありヤブ蚊の発生が危惧されますので塞いでしまいました。
 本当は、洞窟が気味悪かったので…
 しかし、台風時などは、タナゴの避難場所としては申し分ないでしょう。
 洞窟ですので、水は濁らず、天井付き。奥が見えないほど深かったのですが、天井の一部に穴が空いて、上から土砂が落ちてきて寸断された状態です。天穴の明かり取りつきですね。
 この環境でしたら、イシ貝やカラス貝、カワニナなど放流して、タナゴと蛍を繁殖させることが出来ると思います。大雨で濁流の発生しない、タナゴ楽園になるかも。
 下手に群生しているセリを移植して、セリ田にしても、面白いかもしれません。
 (ここで釣りをしないならば…)
 山の上は竹藪、水脈のあるところに生えるというのは本当です。
 徒に湿地にしてヤブ蚊を放置するよりも、池にしてタナゴを放流した方が、蚊絶やしには良いかもしれません。

タナゴ池計画その(1)


 タナゴ池計画を順次ご報告したいと思います。 タナゴ釣り道場再生計画の一環として、養殖池を兼ねています。

 といっても特別なことはなく、シャベルで掘り続けるだけですが…
 これが見取り図です。大きい画像ですので、縮小したら字がつぶれました。
 一部、字を書き足しています。

 水源は、石灰岩の山に横穴を掘った水源窟で、大自然の濾過水ですね。
 年中満杯、水温変動はほとんどなくて、夏は冷たく冬は暖かく感じます。


 

釣れる人釣れない人、その違いを生む違いとは?

 私が「釣り道場」と呼んでいる小川のタナゴは、他所で釣ってきて移植したものです。

 そして、雨で下流に流れたものを私が釣って、再度元の場所に放流したものですので非常に警戒心が強く、全く釣れないタナゴ師を数多く見てきました。

 彼らがあきらめて帰った後で竿を出してみると、入れ食い状態。…タナゴはごちゃごちゃといるのですが…
 釣れる人、釣れない人、その違いを生む違いとは?

 …何なのでしょうか…

 一言で言えば -----

 「どれだけ多くの引き出しを持っているか」ということに尽きます。

 引き出しとは、つまり技の引き出し、のことです。
 技には、知識も含まれます。
 釣れるまで、次の一手を延々と繰り出していける、その引き出しの多い人は達人ということです。

 釣れない人は、釣れない釣り方のまま、同じ事を一日中繰り返しているものです。
 恐怖のワンパターン釣り師ですね。

 しかし、釣れる人は、たとえば磯のメジナ釣りであれば、
 ・浮き下を変えていく、
 ・オモリの位置を変えていく、
 ・鈎の大きさを変えてみる、
 ・ハリスの太さを変えてみる、
 ・ウキの種類を変えてみる、
 ・道糸を変えてみる、
 ・餌の種類を変えてみる、
 ・コマセワークを変えてみる、投入点を変えてみる、
 ・ナチュラルドリフトから誘いを入れたり、
 ・スルスル仕掛けで底まで探ってみたり、
 ・タイドグラフをチェックして釣り方を変え、
 ・潮の変化を捉えて釣り方を変え、
 ・水温をチェックし、
 ・水色を読み、
 ・流れの変化を読み、
 ・魚の居場所の変動を読み、

 …刻々変わる状況に合わせた対応をしていくものです。

 グレ釣りのプロは、一投ごとにどこかを変えていき、ヒットポイントを探り当てることに全力を上げます。

 釣れない人は、たとえば堤防からシロギス釣り仕掛けをぶっ込み、置き竿にしてじっとアタリを待っている、そんな感じですね。
 水の中では、フグの猛攻にあって、30秒で餌はなくなり、あとは餌なしの仕掛けだけが残っている。
 出会い頭に、シロギスの口先に餌が落ちた時だけしか釣れない、

 …このような釣りをしている人が多すぎます。

 タナゴ釣りも同じです。
 ワンパターンの仕掛けと餌、浮き下も変えずに同じ所を釣っていたりします。

 釣りの技術はある程度経験が必要ですが、釣るための知識くらいは身につけておく必要があるのではないかと思います。
 情報はあふれているのに、勉強していない人が少なくありません。
 創意工夫も見られません。

 私は定番のシモリ目印仕掛けを使いません。
 2~3度使っただけで、その後はどんどん変化していき、ついにベクトル目印に行き着きました。

 シモリ目印は見やすいのですが、アタリが見やすいかどうかとなると疑問ですね。
 相対的な位置変化を視認する目印は2コで十分。
 できれば、1コの目印で、アタリを捉える仕組みをもった目印が理想的です。

 私は固定ウキを使いません。
 そのウキをシブシブにシモらせるためのシズ(オモリ)も使いません。

 発想が逆だと思うからです。
 餌をタナまで沈める最低限のオモリ質量(つまり比重と体積)を割り出し、
 そこから他の仕掛けの質量と、流体抵抗の大きさを決定していくのです。

 体長4センチ、体重1グラム前後のタナゴからすれば、釣鐘のように重いシズから受けるショックは相当なものだと考えられます。

 私は、確実に掛けることに特化したタナゴ竿と、釣り味を楽しむことに特化したタナゴ竿とを分けて考えています。

 そして、多くの人がこだわるハリスの細さや柔らかさについて、あえて追求しません。
 その根本目的である、針先を常に魚の口に向ける方法について創意工夫して、独自の仕組みを生み出しました。
 1号のハリスでもチビバラが釣れます。
 0.1号ハリスという文明の利器の力で、釣れるようになりたいとは考えないからです。
 魚に「これはワナですよ」という警告を与えておいて、なおかつ釣り上げるという粋を求めています。

 私は、モロコやクチボソの猛攻を避けるために、重いオモリで一気にタナまで餌を落とすような必要悪を採用しません。
 仕掛けの鋭敏さを全く変えることなく、外道の猛攻をかわすノウハウを考案して成果を上げています。
 私の釣りスタイルは一般の常識からははるかに遠い特異なものではないかと思いますが、どんなスレッカラシのタナゴでも確実に釣ることが出来ます。

 釣り人のプレッシャーが多い首都圏近郊のタナゴ釣りでは、釣りを楽しむためには是非とも知って頂きたいノウハウではないかと思います。

 どんな釣りでも、釣れてなんぼですから。

竹竿ver.2スタート

 タナゴ道場壊滅を教訓に、裏庭にタナゴ池をつくる青写真を描いております。

 今日はタナゴ池予定地に裏山から倒れかかっている孟宗竹をきれいに刈り払う作業を進めたところ、穂先になりそうな竹を見つけました。

 良い素材が見つかったので、懸案の竹竿ver.2の準備に取りかかりました。

 孟宗竹を切り倒すために竹藪に入ったところ、根本に丸節竹が生えていましたので、「なんちゃってタナゴ竿」の尻栓作成用に直径8ミリ前後のもの2本と、タナゴ竿の製作用に細いのを10本ほど刈り取ってきました。

 外で枝を落として台所に持ち込み、金属たわしで汚れを落として見ると、どうも太い方の竹は矢竹のようでした。篠竹の特徴である枝の部分の凹みと反対側の出っ張りがほとんどなく、節と節の間が42センチもありました。明らかに矢竹だと思います。



 写真上が丸節竹…枝痕の凹凸を見て下さい。節抜きが難しいのは、この目違いにあります。    下が矢竹…中心が真っ直ぐ通っています。

 何と、我が家の周りには、丸節竹(細)、矢竹(8~10ミリ)、布袋竹各種(握り用)、女竹、孟宗竹(竹籤穂先用)と生えそろっていますので、竹竿作りの材料には事欠かないことが分かりました。

「とりあえずタナゴ竿」程度ならば、土日で作れてしいますし、やってみると面白くてはまります。

 今回、使えそうな穂先候補が見つかりましたので、中型のタナゴ釣り用の和竿を作ってみたいと思います。




 この竹は女竹と丸節竹の混成地に生えていたのですが、特徴的には女竹のような感じです。他の丸節竹のように円筒形ではなく、女竹のように若干凹んだ切り口になっています。

 しかし、こんな細い女竹があるのかどうか。
 これは、女竹の枝の部分ではなく、一本立ちしていたものです。

 葉っぱの特徴が、篠竹のように大きくなくて、女竹のように小振りな葉っぱです。
 枝の出方も、各節に小さな枝があって、丸節竹のように頭頂部に密集したり、枝が一カ所から何本も密集して生えたりはしていませんでした。

 けれどもこのなだらかなテーパーラインからすると、丸節竹の系統であるような、でも丸節竹よりも腰が強い感じがします。


 以上のような特徴があり、穂先としては最高の素材であることは間違いありません。
 この穂先を生かした竹竿を作りたいと思います。

 今回は焦る必要もないので、火入れも枯らしも、ある程度時間をかけても良いかなと考えています。が、年と共に気が短くなっておりますので、早く乾けとばかり火鉢ストーブの上に吊して、今か今かと待ちかまえています。

 竹を刈り取るには良い時期ですので、とりあえず30本くらいの素材を集めて、火入れだけでもやっておいて、来シーズンの楽しみにしようかと考えております。孟宗竹で、竹ひご穂先を作るのもやってみたいですね。

E-Book 最強 『タナゴ釣り奥義』 が完成

 画期的なベクトル目印と最強スルスル釣りによる、e-BOOK『タナゴ釣り奥義』が完成しました。


 販売:釣り三昧堂オンライン

 首都圏近郊の小河川でのスレっからしタナゴや厳冬期で食いが渋い居食いタナゴの当たりも俊敏にベクトル変化で指示。

 ウキの概念を一変、タナゴの違和感を極限まで排除したするスルスル仕掛け!
 その、秘密とは?

 e-BOOKは、PDF45ページを超えますので、全貌を一度にお伝えすることはできません。

 ダイジェストを順次発表していく予定ですので、ご期待下さい。

 初心者の方がお読みになって、3回タナゴ釣りをすれば、一気に脱初心者。

 ベテランがお読みになっても、目から鱗が何枚落ちることか…。


        e-BOOK 『タナゴ釣り奥義』


              目  次
   現代タナゴ釣り事情
   定番-シモリ目印(連珠式)仕掛け
   タナゴ針を研ぐ
   -SST(スペシャル・サービス・ツール)製作
    ・返しつぶしペンチ
    ・返し削りヤスリ
    ・練餌用注射器
   竿の改造
    ・手作業では扁平になる
    ・文明の利器を流用する
    ・穂先だけタナゴ竿
    ・73調タナゴ竿に改善
   連珠仕掛けの可否を問う
    ・比重だけでなく質量・流体抵抗も重要
   オリジナル軽量シンプル・シモリ仕掛け
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「とりあえずタナゴ竿」を作りました

 庭先に布袋竹が生えているのを発見し、もっと良く藪を探してみると手頃な篠竹(丸節竹)も見つかりました。孟宗竹だけでなく、女竹、矢竹、丸節竹、布袋竹とそろっていることが分かりました。

 そこで、年末年始の釣り休みを利用して、竹のタナゴ竿を製作する事にしました。

 私の親父は鮎の友釣り竿をいくつも作って鮎釣りをしていたのを小学校の頃見ていましたので、私も篠竹を利用してフナ釣り竿でも作りたいというイメージを持っていました。

 そこで、作ったのが「とりあえずタナゴ竿」。
 全工程1日半という超インスタントな竿作りですが、ご参考までにご紹介します。

 私の親父は、竿はもちろん、タモ網を編み、生け簀を作り、鈎と糸以外はすべて手作りで釣りをやりました。私も、小学1年か2年で、風呂の薪を削って唐辛子浮子を作ったものです。塗装材料はなくて、絵の具で着色して、ローソクを垂らした後お風呂のかまどであぶって染みこませ、防水。

 あの頃から半世紀近くたって、昔のイメージの竿作りを実現しました。といっても、イージーな「とりあえずタナゴ竿」なのですが。

 篠竹はトップに使えそうなものが生えていたので切り取って枝を落としてみましたが、残念なことに先端途中で主幹が折れて枝が伸びているものでした。
 仕方がありませんので、トップはやはりグラスファイバーを使うことにしました。茅ウキケースの中に、グラスのトップがあったのでそれを例によって削り込みました。
 先端径0.5ミリ、元径1ミリ。実釣をしながら、調子を見て削り込みます。

 穂持ちは篠竹1メートルありますので、これに握りをつけて終わりにしても良かったのですが、自転車で釣りに行く(3分)のには長すぎると思い、2分割しました。当然ですが印籠継ぎとなります。

 穂持ち先端外径2ミリ、元径2.7ミリ、元竿先端外径2.7ミリ、元径3ミリで、ほとんどテーパーがありません。
 ↓下写真、上の3本で4尺のタナゴ竿。未加工の丸節竹と布袋竹2つは参考まで。



 トップの元径から、穂持ちの切る部分を決定して先端をカットし、長さをだいたいそろえました。仕舞寸法42センチ。尺貫法世代ではないので、伝統的な長さにはこだわりません。

 油抜きをしただけのまだ青さの残る竹でしたので、いくつかの失敗をしました。

・節抜き…竹が柔らかいうちに抜いた方が楽だと思い、ステンレス線でキリを作ってやりました。
 が、生竹の方がやりにくく、ステンレス線が食いつかれて重くなり、細い青竹がねじれそうになりました。
…ある程度水分を抜いてからやらないと、サラサラと削りかすが出ませんね。

・しわの発生…節を抜いてから火入れをしたところ、水分が急激に抜けて縮んだために「しなび皺」が出てしまいました。ちょっと、みっともない感じです。

・継ぎ口の径が狭くなり、再度ドリルをすることになりました。これは、切り口のわれを防ぐために巻いた糸によって、柔らかくなった竹が締め上げられたためです。

 以上のことは竹を十分乾燥させてからやれば防げるのですが、なんせ切り出してその日のうちに加工をしてしまうという省略工法ですので…写真でお分かりのように、火入れの焼きムラがあってキリンの縞模様のようになっています。

 初めは腰がなくて重い感じがした丸節竹ですが、火入れが進むと次第に締まってきて、軽く、張りが出てきました。ヘラブナ釣りにはどうか分かりませんが、タナゴには十分すぎる張りを持っています。

 さて節抜きには1ミリと1.5ミリのステンレス線を使いました。これは海釣り用テンビンを作った残りで、これの先端を金床でたたいて写真のような刃をつけました。
 写真は拡大しています。かなりいい加減な作りですが、実用には差し障りありません。



 丸節竹は、枝の痕が凹んで、反対側がかなりふくらんでいますので、そのまま節抜きをすると凹んだ部分を突き破るおそれがあります。矢竹のように、中心が真っ直ぐ通ってはいません。

 左上:丸節竹
 左下:矢竹
 芯の通り方が違う
 
 ですので、同じ篠竹を使って凹んだ部分に合わせて埋木をして、瞬間接着剤で貼り合わせ絹糸を巻いて補強しました。その上で、ドリルドライバーを使って、ゆっくりと節抜きをしました。

 印籠継ぎの継ぎ芯には、グラスファイバーのトップを使いました。子供が折ってしまった端材がありましたので。抜けにくいように、芯の部分に粗めの紙ヤスリを当て、ドリルドライバーで螺旋状の削り痕をつけました。継ぐ時は右回し、抜く時は左回しという感じですね。

 最後に取り外しのできる握りをつけました。これも、切り出したばかりの竹の根本で、布袋竹の上根から生えた細い竹かと思います。節間が詰まっていないもので何の変哲もない竹です。これもバランス取りを考えてつけています。段差のあるところを握ります。

 市販の小物竿の握りは竿との太さのバランスがとれていないと思います。細い竿は細いところを持った方が、神経も細やかになり繊細な竿の特性が生かせます。

 ヘラ釣りのように握りを鷲づかみにして腕全体を上げる合わせなら良いかもしれませんが、タナゴの合わせは手首を返すだけ。握りはカウンターバランスを取ることが主目的で、握るのは竿の部分がよいと思います。

 太い握りを持ったのでは、神経もおおざっぱになるので、小さく鋭い合わせを旨とする私のタナゴ釣りには合いません。

 ようやく基本的な切り組が完成し、継いでみて火入れを繰り返しました。なにぶん、穂持ちは青さの残る竹ですので、使いながら矯め直しを繰り返して固めていくという方針で、塗装はしません。
 塗装する代わりに、アーマーオールという浸透性保護つや出し剤を塗り、乾燥させました。湿気防止には効果がありますし、火入れをしても融けたりしません。



 さてこの篠竹製タナゴ竿、空で振ってみるとけっこうシャキッとしているように思っていましたが、写真に撮ってみるとけっこう自重でしなっていることに気づきました。後ろから目線を通して見ているので、しなりが誇張されて見えますが、早合わせをしてもきちんと追随してくれます。

 そして驚いたのがこの写真です。負荷はティッシュペーパー一枚、がまかつ極小の鈎とハリスで釣っています。



 ティッシュ一枚は何グラムあるのでしょうか?

 5センチのタナゴを釣ったら、ワーワー、キャーキャー状態ですかね。まだ一度も、これでタナゴを釣っていないのです。釣り場が壊滅状態なもので…

 下手に、霞ヶ浦などに行って、大きな外道が掛かってしまったら…怖いのだ!
 裏庭のプランター池に飼っている豆バラで試してみようと思う。

 おっと、その前にオオタナゴをバケツに移しておかねばいけないかも…
 この写真はティッシュペーパー1枚をつり下げた状態です。

 制作直後のもので、若干腰が弱いように思いましたが、タナゴを釣り上げて満月のようにしなったならおもしろいだろうと考えました。
 (その後、一冬超して、ストーブの暖気に乾燥しきった竿は、遙かにシャキッとなっていました。)

なんちゃってタナゴ竿…トップ改造

 昨年まで、私のタナゴ竿は市販の川小物竿を改良して使っておりました。特売500円ナリ。

 それまで私のタナゴ竿のイメージは、銀座東作のタナゴ和竿のような旦那趣味の世界。
 敬して遠ざけておりました。金食い虫の世界かと…

 それが、シモリ仕掛け一式を知人から頂いて、さてタナゴ釣りをしようかという必要に迫られて、急遽改造したのがこの「なんちゃってタナゴ竿」でした。

 タナゴ釣り入門者の皆様の参考になるかと思いますので、次に紹介いたします。

 ご存じのように、タナゴ釣りでは釣り鉤の返しを取り除き、針先を0.5ミリ以下に研ぎ上げて、小さなタナゴの口に引っかかるようにします。

 すると、市販の小物竿でも穂先が硬調過ぎて、釣り上げる途中で鈎外れが多くなります。まず、これを解消すべく穂先をカーボンよりも柔らかいグラスファイバーに換えます。釣具屋さんで500円前後で売っていますね。

 でもグラスファイバーはカーボンよりも重く先重り感がしますし、やはりタナゴ釣りには硬調子ですので、これを削って細くします。この時、慎重に削らないと断面が楕円形になったり、テーパーがなめらかでなかったり、削り込むのに労力がいります。

 初めは右手で元の部分をつまんで回しながら、紙ヤスリで削っていましたが、右手が疲れるため、粗めのペーパーに挟んでしごき上げるように一気に削り込んで、断面が楕円形になる失敗をしてしまいました。
 手元で削る所をずらしても、先端部はねじれるために、先に削って減ったところを再び削ってしまうことになります。

 そこでお勧めなのが、電気ドリルとドリルドライバーを利用することです。
 荒削りには回転が速く力の強い電ドル、仕上げは微調整ができるドリルドライバーが良いです。

 ドリルを使うと、実に簡単にあっけなく削り込むことが出来るし、テーパーラインも綺麗に行きます。
 ただし注意しなければいけないのは、先端部は十分気をつけて軽く軽く少しずつ削り込むこと。
 でないと、サンドペーパーで削る熱で、グラスファイバーの樹脂が柔らかくなり部分的な曲がりを作ってしまいます。経験済み ヾ(^▽^;)ゞ





 その他の竹は火入れした後、乾燥して来年にでも使用するつもりです。

 とりあえず、虫食いのあるどうでもよい一本を選び、再度火入れをして焼き枯らし、速攻で作りました。
 通常の握りは、水糸を巻き始めた辺りをお箸を持つような感じで握ります。
 ハカマはバランス取り用ですね。

 ぴったりのキリ9ミリががなかったので、2本あった木工用10ミリのキリをグラインダーで先端一回り分だけ9ミリ、それ以外は8ミリ程度に削り込み、利用しました。



 竿先の栓がサインペンのキャップというのがイージーですが、ご愛敬。時間があれば、なんか考えたいと思います。

パススルーよりブレークスルー

 ↑このタイトルに納得する釣り人は、達人だと思います。

 ヤマメもタナゴも、小河川で釣る場合は、場所がものを言います。 必然的に一番乗りをねらって、朝一番の出発となる。

 私も西丹沢のヤマメ釣りに通った頃は、未明の2時・3時に家を出て、東名高速を急いだ。寝酒も醒めやらぬ寝ぼけ半分でスピードを出しすぎて、大井松田手前のカーブで、側壁にぶつかりそうになったこともありました。

 山の中の駐車場に着くと、徹夜組の車が数台止まって、まだ起きていないことが普通だった。私は自転車を車から降ろして、暗い山道を汗だくで登坂したものでした。真っ暗な山道は、正直言って気味悪いが、釣りキチガイ状態だったのでものともしなかった。

 ある時、梅雨の中休みの頃、私は伝統的なテンカラ毛針ではなく、スペシャル・ニンフを巻いて、勝率10割の大釣りを経験した。あらゆる条件がぴったりと一致した結果かもしれないが…

 竹株流の印可を受け、実釣でヒット率10割、まさに私のブレークスルーでした。 (この経緯については、後日記しておきたい)

 その後、ヘラ釣りをやっている知人からテンカラを教えてほしいという要望があり、仕掛け一式をプレゼントして振り込みを教えて、ホームグラウンドの西丹沢をガイドしたことがあります。

 土曜日の朝、彼を八王子まで迎えに行き、それから西丹沢に向かったので、現地に着いたのは10時過ぎとなっていました。釣り人の多くは3時間前には入渓しているはず。 朝の一番良い時間を逃し、さらには先行者が入った後の中流部での釣りを余儀なくされました。

 まず彼に振り込みをやってもらい、若干の指導を行って、ようやく彼を先行させて釣り上がり始めました。初心者とはいえ、ヘラの振り込みになれているので、テーパーラインならば問題なく振り込めるようでした。

 最初、私は見るだけにして進みましたが、いっこうに当たりはない。彼は場所の見切りが早く、どんどんつり上がっていきますので、私は20~30メートル遅れで、その後のポイントを攻める。ところが…

 これは、というポイントでは確実にヒットする。毛針をピンポイントに落とす技術レベルに差があるのは明らかでした。就餌点を見極め、どこに落として、どこで合わせるか…という洞察力の問題もあるでしょう。

 それにしても、釣れるかどうかは別にして、彼の毛針にヤマメが反応を示しても良い活性の高い時期の釣り。私はドンピシャのタイミングで、小気味よくヤマメをヒットさせ続けました。

 ヘラ釣りで竿さばきは慣れているからと、私の振り込み指導を余り真剣に聞いていなかった彼は、結局一回もヤマメのアタックを見ることなく終わったのでした。

 私は竹株流をマスターするために、独学で3ヶ月くらいほとんど毎日のように竿を振り続けたものです。20年前に3万円以上したがまかつの竿は、釣りに行く前にとうとう弾性疲労で穂持ちが折れてしまったほど。彼我の技術的なレベル差は千里の径庭があるかと思います。

 以来、私は朝暗いうちからの出発はなくなり、先行者が行った後の渓流で、のんびりかつ縦横無尽に良い釣りが楽しめるようになったのです。
 そして、タナゴ釣りでも、先客が連れなくて場所移動した後に入って、ビシバシと釣れることを知りました。
 さすがに当たりが微妙になっているのですが、それをはっきりと目視で見分けられます。そこに、釣れずに帰った人との違いを生む違いがあったといえるでしょう。


 過日、私たちの傍をすり抜けていった釣り人がポイント移動した後で、私は折りたたみいすを広げてそこだけで30匹以上の釣りをしました。2時間も釣っていなかったと思います。

 そのタナゴは、いつもの橋の上で放流しました。初心者には釣れないスレタナゴが増えていきます。タナゴ釣り道場の、有段者タナゴと言って良いでしょう。

 パススルーのようなせこいことをしなくとも、ブレークスルーを果たす努力と工夫をすべきなのです。

ブレークスルーならぬパススルーの釣り人

 先日、釣り場の駐車スペースで、車を降りてきた知人と話をしていた時のこと…

 後から来た釣り人は、我々の横を素早く通り抜けて釣りポイント近くまで車を寄せて、素早く場所取りをしてしまいました。

 先に来ていた我々には全く挨拶も断りもなし…、目も合わせずにすぐ横をすり抜けて行ったのです。
 釣り人としてのマナーも仁義も知らない、身勝手な釣り人が多くなってきました。

 1場所、2餌、3に腕…と言われる釣りでは、場所のプライオリティー(優先権)は昔から尊重されてきたものです。

 先行者がいる場合、必ず挨拶をして、一言断ってからポイントを選び、竿を出すのが礼儀です。

 先行者が立ち話をしているのをいいことに、その脇をすり抜けて先駆け行為をするのは、こそドロのやることだと思いますね。しつけをされていない若い釣り人は、少し謙虚に先達から学ぶことが必要なのではないでしょうか。

 ヤマメ釣り人の多い道志川では、このような不愉快な釣り人が少なくありません。私が餌の川虫を捕っているその脇を、ウエーダーを履いた釣り人がバシャバシャと音を立てて通り過ぎて、すぐ30メートルくらい上流から釣り上っていったことがありました。私は全く釣りになりません。

 仕方なく、枝沢に入って釣っていると、ここでも下からつり上がってくる人を見かけました。その釣り人が追いつくのを待って、すぐ上流の二股のどちらにはいるか話をしようと時間をかけて釣りながら待っていると、なかなかやってきません。

 おかしいなと思って上流に移動してみると、全く当たりが途絶えました。何と、先行者の私を見た先ほどの釣り人は私の裏を回り道して、私の上流に入ってつり上がっていってしまったのでした。

 そこまで快調に釣っていた私は、一気に不快感にとらわれたものです。二股の両方で数百メートル竿を出して、先行者の有無を確認してから、先行者が行っていないだろうと思われる枝沢に進んでいきました。

 渓流で二股に出会うと、先行者は入る沢の石の上にぬれた木の葉を置いて、小石などを置き、印を残すのがマナーです。木の葉の乾き具合から、経過時間を推測したりできるのです。新しいようであれば、もう一方の枝沢に入るという選択ができます。

 このような、釣り場のプライオリティと後続者への配慮、という釣りの仁義がすたれて、大人の釣り文化が継承されていかないのは問題です。欧米のような、しっかりとした厳しい釣りマナーを、しっかりとキャンペーンする必要がある。

タナゴ釣り奥義:入門

 タナゴ釣りファンの皆さん、日向ぼっこしてますか?

 小春日和の日だまり、サラサラ流れる小川のトロ場、鏡のような水面、笹濁りが残る水況、その中には…
  [ ヤリタナゴ、タイリクバラタナゴ、マタナゴ、アカヒレタビラ、カネヒラ ]

 このブログでは、超スレっからしのタナゴが揃っている私のホームグラウンドで磨き上げた釣技と、その中から考案した究極の目印「ベクトル目印」について、その誕生秘話から、釣行記までをお伝えしていきたいと思います。

 私のホームグラウンドは、千葉県の分水嶺といわれる中央丘陵を水源とする小河川です。

 地元の人は、「昔はいくらでもタナゴがいた」と異口同音に言いますが、水質の悪化によって絶滅状態だったのを、下流あるいは近隣の水系から再放流したもの。

 一度釣られて、ここに放流され、そこでも攻められ続け、大雨で下流に落ちていったものは私が毎回数十匹釣り上げて元の場所に再々放流。

 そう、極めつけ警戒心の強い超スレっからしタナゴなのです。水温も下がって、10人中9人はほとんど釣れない状態。格好のタナゴ釣り道場となっています。

 私は先客が釣って、さっぱり釣れなくて帰った後の場所で、快調に釣りまくりを楽しみます。技術的なブレークスルーをしてしまうと、先行者が気にならなくなります。