竿さばきはラインメンディングと不可分なものですが、通常のラインメンディングではなく、風によって道糸が上流側、あるいは下流川に引っ張られる場合に、竿先の操作で浮きが自然に流れているのと同じ状態に操作することを、特に竿さばきと呼びます。
下図をご覧下さい。
(1) のラインで、水中の自然な流れは赤色のラインですね。
要は、常にこのような自然な流れ方をするように操作をすれば良いということです。

(1) の図は、上流側に向かって風が吹いている場合です。
道糸が風をはらんで、浮きの流れをストップさせています。
そうなると、浮き下だけが流れようとして、水面の方に仕掛けが吹き上がってしまいます。(青いラインの例)
すると、魚のいる深さまで餌が届かなくなって、釣れません。
このような状況の時は、竿先で浮きを下流川に引っ張るようにして、仕掛けが吹き上がらないようにします。
図の(1’)という点線の状態にするわけです。つまり、流しの基本と同じ状態に持っていくということです。
(2) の図は、下流川に向かって風が吹いている場合です。
道糸がどんどん浮きを下流に引っ張ってしまい、前回の糸さばきのような状態になるわけです。(青いラインの例)
この場合は、竿先を上流側に持っていって、道糸を張り、流しの基本形を保つように竿先の移動で、操作をします。図の、(2’)点線のラインが理想型です。
以上をまとめれば、
「糸さばき」は川の水の流れに対する、流しの基本形の保持操作。
「竿さばき」は風による道糸引っ張りに対する、流しの基本形の保持操作。
…だということになります。
流しの基本形を理解していれば、このような操作は自然と出てくるはずですね。
この操作をやりやすくするには、道糸を短くした仕掛けを用意しておくことです。風がある日は短い仕掛けを使う方が、竿さばきの点でやりやすくなります。
この基本が身に付いてから、ストップ&Goなどの誘い技へと進むのが筋です。
常に、浮きの位置と目印の位置に注意を払い、流しの基本形を保つように心がけましょう。